水文・水資源学会/日本水文科学会 2023年度研究発表会で優秀発表賞を受賞しました。
工学専攻社会工学系プログラム 飯塚比呂人さん(庄研究室)が、水文・水資源学会/日本水文科学会 2023年度研究発表会で優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!
受賞内容
題目:樹木年輪酸素同位体比を用いた歴史資料の旱魃・長雨記録の客観化
本研究では、岐阜県瑞浪市大湫神明神社で採取したスギから酸素同位体比(δ18O)を測定し、結果を周辺地域の文献資料と比較しました。δ18Oは1年輪を等分に分割してから測定し、従来よりも高い時間分解能を得ました。また文献資料とδ18Oを比較することで、梅雨期の降水量の過多が人々にとって天候不順の判断要因になっていたことが明らかになりました。また基準となる期間は当該年の過去3年程度と示唆されました。
今後の抱負
今回の表彰は、既往研究よりも高い時間分解能のデータを長期間連続して得たことと、文献と比較した新規性が評価されたものと感じます。本研究は大学だからこそできる研究テーマだと感じますので、大学院修了までに更に研究内容を深めていきたいと思います。また将来的には長周期の乾湿変動を推定し、治水・防災計画の策定などに貢献したいと考えています。