本学への出願を考えている受験生のためのQ&A
Q&Aは順次追加していきます.下記の他にご質問がある場合は,meikoudai.kankyoutoshi(アットマーク)gmail.comまで、件名を「質問」としてお気軽にお問い合わせください(他の件名にした場合,メール着信に気づくのが遅れる場合があります).
入試について
Q:現役生です.共通テストや模試の判定が良くなかったのですが,合格の可能性はありますか?
A:名工大は,他大学に比べて個別試験の配分がやや大きめなのが特徴で,共通テストで少々失敗しても個別試験での挽回は十分可能です.実際にそのようにして名工大に入学してきた在学生も多数いるようです.また,とくに現役生は模試を受けた時点よりも,ここから成績がぐっと伸びますので,初心貫徹で名工大を受験してください.
Q:名工大の個別試験は,難しいですか?
A:過去の問題(https://www.nitech.ac.jp/examination/gakubu/test.html)を見てもらうように,もちろん,易しくはありません.赤本などで解説されるとおり,数学,物理,化学の基礎をしっかりと学んだ学生であれば,解ける標準的な問題が出題されているとの評価がされています.数学は,微積,数列,幾何,立体図形などバランスよく出題されていると思います.工学部のみの大学であるため,大学に入学してから学ぶ工学技術には,立体的な考察が不可欠となるため,ほぼ毎年,立体図形に関する問題が出題されているとききます.立体図形に限らず,図をイメージすると解きやすい問題になっているかもしれません.微積が多めであるのも特徴のようです.また,物理は,問題文が長いことが,名工大の物理の問題の特徴でもあるかもしれません.問題文をしっかり読むことで,出題の意図などを読み取りやすいかもしれませんよ.
Q:創造工学教育課程にも環境都市分野があるようですが,高度工学教育課程(社会工学科)の環境都市分野との違いは何ですか?
A:高度工学教育課程では,文字どおり高度な専門的知識・技能を修得することを重視した教育が行われますが,創造工学教育課程では,より幅広い工学の素養を身につけるとともに,コミュニケーション力や分野を超えた創造性を高めることを重視したカリキュラムが用意されており,大学院修士課程まで6年一貫の教育が行われます(創造工学教育課程3つのポイント).創造工学教育課程では,学生一人一人にメンター(世話役)教員が配置され,よりきめ細かな学修指導が行われます.創造工学教育課程情報・社会コースに入学した場合,入学の約半年後に環境都市を含む6つの専門分野の中から主軸とする分野を選ぶことになります.3年後期に研究室に配属された後は,高度工学・創造工学・基幹工学(第二部)の区別なく,合同でゼミや研究室活動を行います.
入学後の学生生活について
Q:名工大の立地する名古屋での生活や,下宿事情などはどうでしょうか?
A:神奈川や岡山,沖縄や愛媛などの遠方から進学した学生もいますので,学生の下宿環境はよく,大学生協などで斡旋されています.家賃や生活費などは関東ならびに関西よりも安いようです.学生寮も設置されており,低廉な寮費で個室に入居できます.
また,名工大の最寄りの駅は,JR中央線の鶴舞駅であり,鶴舞駅からわずか2駅で,新幹線に乗り込める名古屋駅(名古屋では,名駅=メイエキとよばれる)に接続されます.過去に,鉄道の趣味もあった学生は,大学院修了まで,滋賀から通った学生もいます.逆に,名古屋地下鉄 鶴舞駅もあり,市内に実家のある学生が,実家から通うのにも便利です.そのような学生も,高学年に進むと,卒業研究ならびに大学院での研究に集中するため,下宿して一人暮らしも楽しんでいる学生もいます.
大阪,京都,神戸,奈良などの関西圏も非常に近いため,名古屋駅から近鉄で,週末は関西に「見聞」を広めるために出かける学生も多いようです.環境都市分野は,都市のインフラ(社会基盤)や,自然との共存を学ぶ分野ですので,関西圏だけでなく,夏休みや春休みなどには,学生は,関東圏や北陸・長野,静岡,三重・南紀など多方面に出かけているようです.名古屋は,学生時代から見聞を広めるのにバラエティーの富んだ交通の要所となっています.
名工大には,いろんな地域から環境都市を学ぶために学生が集まっています.したがって,友人関係も自然と広がり,その友人関係は,卒業後にも役立つことになります.
Q:高校の理科では化学を選択し,受験でも化学を選択します.入学後に大学の講義(物理系)についていけるでしょうか?
A:大丈夫です.高校とは異なる視点で物理を学ぶことになるので問題ありません.専門科目でも,例えば力学的な原理を担当教員が丁寧に説明します.教員に気軽に質問してください.また,先輩が後輩に講義(語学・科学・専門)で不明な点について教えてくれるシステムがあります.学ぶ施設としても,図書館や自習室以外にも,例えば,学生が集い,語らい,学習することができるフリースペースとして,「ゆめ空間」があります.
環境都市分野には,物理以外にも数学や化学,生物と関連の強い研究室もあり,化学の素養が役に立つ場面もあります.
Q:授業内容がわからないときに支援してくれる仕組みはありますか?
A:授業ごとにオフィスアワー(先生に直接質問できる場)があります.先生には聞きにくい,先生が不在で聞けなかった,などの場合には,「先輩のいる学習室」で先輩から教えてもらうことができます.数学,物理,化学,英語といった基礎科目を教えてくれる先輩や学科の専門科目を教えてくれる先輩がいます.履修,学習面だけでなく,生活全般についての悩みや相談にも丁寧に答えてもらえるので,新入生にとってはとても心強い仕組みだと思います.
Q:実習も多いようですが,授業形式はどのような感じでしょうか?
A:2020年度前期にはほとんどの授業がオンライン形式で行われていましたが,2021年度には講義科目は対面形式とオンライン形式の授業を交互に行う方式となり,2022年度後期からは講義室での対面式授業を原則とすることになりました.ただし,一部の講義科目は現在でもオンライン形式で行われており,対面形式の授業科目でも部分的にオンライン授業が行われることがあります.
実験・実習・演習形式の授業科目としては,1年後期「測量実習」,2年前期「環境都市情報技術」「環境都市基礎製図」,3年前期・後期「環境都市工学実験」などのほか,「構造力学演習」など専門科目の演習が2年前期から始まります.その他,講義科目の授業の中で現地見学や学外での実習などを行うこともあります.創造工学教育課程では,「研究室ローテーション」や「PBL演習」などの特色ある授業科目も取り入れられています(PBL演習は高度工学の環境都市分野でも行います).
Q:環境都市,土木工学は男子が多いのでは?女子も活躍できますか?
A:工学部はどの大学も男子学生が多いのですが,名工大・環境都市では,在校生は約20%が女子学生です.構造力学・水理学・地盤力学といったハード系,都市計画や自然環境共存などのソフト系のいろんな研究室で研究活動をしています.女性教員の比率も約20%(4人)で,これは学内では最高です.さらに,多くの女性卒業生が活躍しています.しかも他の工学の分野に比べて長く働いている割合が高いです.女性技術者の会の中部支部の中心を担っているのは名工大・環境都市のOGたちです.