吉田亮研の加藤 諄さんが第43回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞を受賞
受賞者
工学専攻社会工学系プログラム (吉田 亮研究室)
加藤 諄
受賞名
第43回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞
受賞の内容
「水分浸透抵抗性を向上させるケイ酸ゲルの生成メカニズムに関する基礎研究」
本研究では、セメント硬化体の空隙内において液体のCa(OH)2とコロイダルシリカを混合によりゲルが生成し、この生成されたゲルがセメント硬化体の空隙を充填することで止水効果を発揮するという仮説について検証を行った。この仮説は、試験管内においてCa(OH)2とコロイダルシリカを混合させ、ゲルの生成を確認し、生成されたゲルの粒子径を測定することで立証できた。生成されたゲルの体積はセメント硬化体の空隙を充填するには十分な大きさであることが確認でき、水の侵入を防いでいることが予想できる。本材料はコンクリート構造物の新たな撥水・止水材としての使用が期待できる(特許出願中:特願2020-190615)。
今後の抱負
この度は素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。日頃よりご指導していただいている吉田先生をはじめ、本研究では近藤政晴先生、藤正督先生にもご指導いただきました。心から感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、研究分野のさらなる発展に貢献していけるよう、研究活動に取り組んでいきたいと思います。